V8スーパーカーズ 第1戦
一応簡単にV8スーパーカーズを説明しておくと、
オーストラリアを中心に行われるツーリングカーレースで、
日本で言うとスーパーGTのようなレースと思って貰えるといいかもしれません。
ただ決定的に違うのは、接触をも厭わないレースの激しさでしょう。
コーナーをサイドバイサイドで走るとき、完全に接触させて走ったり、
テールトゥノーズ状態も、ピッタリとくっつくシーンもあるほどですから。
使用するマシンはホールデン(豪)のコモドアと、フォード(豪)のファルコンで、
市街地コースや筑波並みのショートコース、バーレーンで走り、
レース距離は主に300~500を2か3レース制によって行われます。
ハイライトは「バサースト1000」と呼ばれる1000kmレースで、
このレースに限りドライバー交代が可能になります。
言ってみればスーパーGTの「鈴鹿1000km」のようなレースですね^^
今年は15レースが予定されていますが、アルバートパークでのレースは
非選手権レースなので、全14戦で競われます。
さて、開幕戦の舞台は1995年までF1で使用されていたアデレード市街地コースです。
予選はF1のようにノックアウト方式によって行われます。
<予選>
P Car Driver(Vehicle)
1 88 J.ウィンカップ(フォード)
2 4 J.コートニー(フォード)
3 5 M.ウィンターボトム(フォード)
4 1 G.タンダー(ホールデン)
5 18 W.デビソン(フォード)
6 888 C.ロウンデス(フォード)
昨年覇者のタンダーはトップから0.3629秒遅れの4番グリッド、
そのチームメイトは14番手に沈みました。
昨年総合2位で私の応援しているジェイミー・ウィンカップがポール!
そのチームメイトのロウンデスはサード・ロウでした。
決勝は2レース制で各78周、レース1は土曜日に行われました。
スタートでやや出遅れたウィンカップが最初のコーナーまでに3位に後退、
タンダーが2位にあがり、すぐさまトップに立ちましたが、
5周目にはコートニーが抜き返しました。
45周目?にコートニーとJ.リチャーズがシケインで接触!
コートニーはタイヤのラバーが剥がれてしまいピットイン、
これで戦線離脱してしまいました。
68周目、P.ダンブレルとR.ケリーが接触!
残り10周となったところでセーフティーカーが入りました。
71周目、ウィンカップがチームメイトのロウンデスを抜き2位、
75周目にウィンターボトムを抜き、そのままチェッカーを受けました!
<レース1>
P Car Driver(Vehicle)
1 88 J.ウィンカップ(フォード)
2 5 M.ウィンターボトム(フォード)
3 888 C.ロウンデス(フォード)
4 33 L.ホールズワース(ホールデン)
5 6 S.リチャーズ(フォード)
6 17 S.ジョンソン(フォード)
7 18 W.デビソン(フォード)
8 15 R.ケリー(ホールデン)
終始リードを許したウィンカップでしたが、ラスト3周でトップに立ったのは見事。
ロウンデスが3位に入り、チーム・ボーダフォンは1-3フィニッシュで、
レース1は最高の結果となりました。
日曜、午前にウォームアップを行い、レース2は午後に行われました。
スタートでウィンカップはウィンターボトムに先行されましたが、
20周目にオーバーテイク!
27周目にはルーティンピットを行いました。
56周目、ウィンターボトムとロウンデスが接触しクラッシュ!
ロウンデスは反対側まで行きコートニーが巻き込まれて3台がリタイア、
このクラッシュによってセーフティーカーが入りました。
ウィンカップはトップを守りきってチェッカーフラッグ、
2レースともポールトゥウィンを決めました!
<レース2>
P Car Driver(Vehicle)
1 88 J.ウィンカップ(フォード)
2 33 L.ホールズワース(ホールデン)
3 14 C.マクコンヴィル(ホールデン)
4 7 T.ケリー(ホールデン)
5 9 S.ヴァン・ギスバーゲン(フォード)
6 15 R.ケリー(ホールデン)
7 51 G.マーフィー(ホールデン)
8 3 J.リチャーズ(ホールデン)
ウィンカップのダブルスコアとなりました。
昨年チャンピオンのタンダーはレース1で23位、レース2でも19位とふるわず、
昨年総合2位のウィンカップは最高の出だしとなりました。
<ドライバーズポイント>
1 300P Jamie Whincup
2 258P Lee Holdsworth
3 192P Rick Kelly
4 186P Steven Johnson
5 180P Todd Kelly
6 180P Shane Van Gisbergen
19 84P Garth Tander
今シーズンからドライバーズポイントが変わりました。
昨年は優勝すると1ラウンド最大72ポイント(3レース制の場合は24P*3Race)でしたが、
今シーズンは1ラウンド最大300ポイントとなりました。
3レース制の場合、1位は100P、2位92Pで3位~6位は6ポイントずつマイナス、
7位~10位は4ポイントずつ減り、11位~30位は2ポイントずつ減、30位は10Pとなります。
2レース制の場合は3レース制の1.5倍、1レース制の場合は3レース制の3倍なので、
今回は2レース制だったから優勝したウィンカップは150+150で300、
ホールズワースは120+138で258となっています。
しかし・・・シーズン終了時には3000とか4000ポイントになりそうですね^^;
<チームポイント>
1 429P Team Vodafone
2 330p Garry Rogers Motorsport
3 330p Tasman Motorsport
4 309p Ford Performance Racing
5 282P Jim Beam Racing
6 249P Brad Jones Racing
7 237P Stone Brothers Racing
8 222P Jack Daniels Racing
9 222P Toll Holden Racing Team
10 192P Fujitsu Racing
ウィンカップはチーム・ボーダフォン、昨年覇者のタンダーはトール・ホールデン。
日本企業の富士通・レーシングは気になるチームですね^^
次戦はシドニーのイースタンクリーク・レースウェイでの3レース制、
3月7~9日に行われます。
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